2019/07/20
太る細胞は白色脂肪細胞
ご存知のように、体を肥満に導くのは脂肪細胞です。成人では数百億個あるとされます。脂肪細胞には、「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」という2種類があります。

肥満の原因になるのは、「白色脂肪細胞」のほうです。白色脂肪細胞は、中性脂肪を溜め込む細胞で、脂肪を蓄えると3~4倍にも膨らみます。それでも蓄えきれないほどの脂肪が入ってくると、細胞分裂して数を増やしていきます。
白色脂肪細胞は、皮下だけでなく、肝臓や内蔵にも分布しています。肝臓や内蔵に脂肪が溜まる形の肥満がメタボリックシンドローム(内蔵脂肪型肥満)で、生活習慣病の一つに加えられています。
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脂肪を燃焼してくれる褐色脂肪細胞
一方、「褐色脂肪細胞」とは、脂肪を燃焼させる細胞です。運動などをしなくても脂肪を燃やし、体重を落としてくれる働きを持っています。
今、褐色脂肪細胞を活性化して肥満の治療をしようという研究が進んでいます。褐色脂肪細胞は脂肪をエネルギー源として効率的に消費して熱を発散するので、これを活性化すればダイエットにつながっていくのです。
褐色脂肪細胞は、「食べ方」によって活性化できることがわかっています。食事の際、本来その食品が持つ熱量以上に体温が上昇することがあります。においや味など、エネルギーになると思えないものが褐色脂肪細胞を働かせ、エネルギーを産生していたのです。
「おいしい」「いい香り」などの情報によって感覚が刺激されると、ノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。このホルモンが、褐色脂肪細胞からエネルギーを放出させ、脂肪の燃焼を導くのです。
褐色脂肪細胞を活性化する太らない食べ方
肥満を解消するには、「食べるもの」だけでなく、「食べ方」も重要です。褐色脂肪細胞を活性化させる食べ方は、『おいしい!』と言うこと、大好きな人と食べること、楽しく食べること、この3点です。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚そして味覚という五感をフル稼働させ、感覚器を刺激しながら食べていれば、ノルアドレナリンがたくさん分泌され、褐色脂肪細胞を活性化することができます。すると、食事をしながらも褐色脂肪細胞が中性脂肪を燃やし、エネルギーを産生するのです。人は食べ方を変えるだけで、痩せることができるのです。
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